世界にはかつて石で出来た巨大な貨幣を取引に使用していた国があることを、ご存知でしょうか。
その国は、ミクロネシア連邦。
名前を聞いただけではピンと来ない方も多いと思います。
ミクロネシアってどこにあるの?
☝場所はここ!
赤道に近い、熱帯地域に位置する島国です。
日本から訪れる場合、グアムから乗り換えで2時間ほど。意外と近い!
外務省では、ミクロネシアのことを以下のように表現しています。
政治,経済,社会全般に亘り,近代的側面と伝統的慣習が混在していて,様々な面で二重の構造を織りなしています。近代的な行政体制と昔ながらの伝統的指導体制が共存しており,双方共に各々重要な役割を果たしています。村民や親族間の結びつきは強く,冠婚葬祭等は多くの村人が集まり,仕事を休んででも,これらの行事に参加します。貨幣経済と自給自足も混在しており,市の中心部では,スーパーマーケット等の商店がありますが,内陸部や離島では,昔ながらの自給自足の生活を中心としています。(外務省海外安全ホームページより)
観光地としてはメジャーな国ではありません。
現在に至っても独自の伝統文化が住民の方によって護られ、継承されている、数少ない国の一つであると言えます。
日本とのあまり知られていない関係性
実は戦時中の1914~終戦にかけて、ミクロネシアを日本が統治していた期間がありました。
当時多くの日本人がミクロネシアに移り住んだため、今でも現地の年配の方の中には日本語を理解する方もいらっしゃいます。
そんな秘境、ミクロネシア。
実は国内で二国間の関わりを見ることができるスポットがありました。
日比谷公園に置かれている石貨
場所は東京・日比谷公園。
地下鉄、日比谷駅から降りてすぐの場所にある、広大な公園です。
☝お散歩コースの途中で突然現れるドーナツ型の石。これが石貨です。
近くには説明書きもありました。
この円形の石は、南太平洋ヤップ島(現ミクロネシア連邦)でお金として使われていた石の貨幣で、石貨と呼ばれるものです。石貨は小さいもので直径6cm位から、大きいもので直径3mに達するものまであります。
一般に、1.直径の大小、2.表面が滑らかか粗いか、3.形のよしあし、4.運搬の難易によって価値が決められました。
この石貨は直径1.35m短径1.00mのほぼ円形で、大正13年(1924)頃、1000円位で通用したと言われています。
大正14年1月 ヤップ島支庁長 寄贈
ふむふむ・・・・・・。
気になったので、1924年の1000円の価値を日本円貨幣価値換算計算機で調べてみました。
すげ~!!
100万円の価値がある宝物が、道すがらにポンと置いてあるのが日比谷公園のすごいところです。笑
日比谷公園、遠い南の国に想いを馳せることのできるスポットです。
足を運ぶ機会があったら是非探してみてくださいね!
価格:1,620円 |