【京都検定対策】京都の有名な「手水鉢(ちょうずばち)」まとめ

京都検定

こんにちは。つな芳(@mtrktnh)です。

 

今回は京都検定対策として、京都の神社などにある有名な「手水鉢(ちょうずばち)」をまとめてみたいと思います。

 

☟まずはこちらをどうぞ。第13回京都検定2級の過去問からの出題です。

曼珠院の小書院の縁先に置かれた手水鉢は、何と呼ばれるか。

(ア)桧垣の手水鉢 (イ)露結の手水鉢 (ウ)勾玉の手水鉢 (エ)梟の手水鉢

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えは(エ)の「梟(ふくろう)のちょうずばち」。

一つ一つ紹介して行きますので、「手水鉢って何?」という方も、参考にしていただければ幸いです。

 

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手水鉢(ちょうずばち)とは?

 

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そもそも手水鉢とは何かと言うと、「手を洗う水を入れておく鉢」のこと(大辞泉より)。

神社やお寺では神前で身を清めるために、木の杓子と一緒に置いてあったりします。一般的には龍の口などから水がちょろちょろ出てて、手や口を清めるイメージが強い、アレですね。

 

 

手水鉢は自然の石を使って作られるものもあれば、不要になった宝塔などを再利用して作られるものも。

京都の神社やお寺に置かれた茶室には一風変わっている手水鉢として、有名なものがいくつか存在します。

 

 

 

京都の有名な手水鉢

円徳院:桧垣(ひがき)の手水鉢

出典:圓徳院HP

 

圓徳院(円徳院とも)は高台寺の西に位置する塔頭(たっちゅう、わきでらの意)です。

こちらにある「桧垣の手水鉢」は宝塔の笠石を横にして、水を貯めるために穴を掘り込んだ珍しい作りになっています。

 

 

三千院:華厳音愛(けごんおんあい)の手水鉢

 

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三千院は最澄が比叡山に建てた草庵を前身とする、大原にある天台宗のお寺です。

 

境内南部には「聚碧園(しゅうへきえん)」と称される美しい庭園があり、そこに華厳音愛(けごんおんあい)の手水鉢があります。

 

この手水鉢は冬でも凍らないとして有名。雪深い大原で手水鉢から水が流れる様子は、なかなか趣深い光景であることでしょう。

 

 

青蓮院:一文字型手水鉢

 

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青蓮院(しょうれんいん)は粟田御所とも言われる東山区のお寺。

高台にあり京都市内を見渡せるほか、門前の巨大なクスノキは京都市天然記念物に登録されています。

 

こちらにある「一文字型手水鉢」は豊臣秀吉が寄進したものと伝わり、

名前の通り一文字の細い形をしていることで有名です。

 

 

曼殊院:梟(ふくろう)の手水鉢

 

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曼殊院(まんしゅいん)は先述した三千院と同じく、最澄が比叡山に建立したことから始まる天台宗のお寺。

 

「梟の手水鉢」はその名の通り、梟の彫刻が施されていることで有名です。

 

 

高桐院:袈裟型の手水鉢

 

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高桐院(こうとういん)は大徳寺(大徳寺)の塔頭。細川三斎(忠興)が建てたお寺として有名です。

 

「袈裟型(けさがた)の手水鉢」は西庭にあり、丸い形の手水鉢の周りにお坊さんが身に着ける袈裟(けさ)の格子(こうし)模様が描かれています(高桐院の手水鉢はほとんどコケに覆われてしまっていますが…)。

 

 

孤蓬庵:露結の手水鉢

出典:bandou.exblog.jp

 

孤蓬庵(こほうあん) は高桐院と同じく、臨済宗のお寺である大徳寺の塔頭です。

 

こちらに置かれた「露結の手水鉢」は中国の思想家、荘子(そうし)の一句にちなんだもの。

 

手水鉢に思いっきり「露結」と書いてある点が特徴です。

 

 

 

銀閣寺:銀閣寺型手水鉢(袈裟型手水鉢)

 

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銀閣寺の手水鉢は先述した高桐院のものと同じ、「袈裟型」の手水鉢です。

 

こちらは銀閣寺の本堂と東求堂(とうぐどう)を繋ぐ廊下の坪庭に置かれており、袈裟型に見られる格子の模様をはっきりと見て取ることができます。

 

 

芬陀院(雪舟寺):勾玉の手水鉢

 

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芬陀院(ふんだいん)は臨済宗の大本山、東福寺の塔頭。

雪舟が作庭したと伝わる庭園があることから、雪舟寺とも呼ばれます。

 

庭園には「勾玉(まがたま)の手水鉢」が。勾玉の形をした、非常に珍しい手水鉢です。

 

江戸時代前期の公卿、一条昭良(いちじょうあきよし)ゆかりの手水鉢であるとも伝わるため、

京都検定対策を行う場合は彼の名前もセットで覚えると良いでしょう。

 

 

玉鳳院:玉鳳院型手水鉢

出典:京都府造園協同組合HP

 

玉鳳院(ぎょくほういん)は臨済宗のお寺、妙心寺の塔頭。こうして見てみると珍しい手水鉢は臨済宗のお寺に多いイメージです。

 

「玉鳳院型手水鉢」は蓮葉台石(ハスの葉っぱの形の石)に、棗(なつめ)型の丸い手水鉢が乗っかっている点が特徴。

 

☝棗(なつめ)はデーツとも呼ばれる果物。

日本ではあまり馴染みがありませんが、韓国ではサムゲタンの材料に使われるほか、砂糖やハチミツと煮て「ナツメ茶」として飲んだりと一般的に食材として使われています。

 

完全に余談ですがナツメ茶は韓国料理店などでもいただけます。つな芳も飲んだことありますが甘くて美味しかった・・・寒い季節にピッタリの飲み物です。オススメ。

 

 

龍安寺: 「吾唯足知」(われただたるをしる)の手水鉢

 

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数ある手水鉢の中でも特に有名な手水鉢。

枯山水の石庭で有名な龍安寺の茶室、「蔵六庵」の前に置いてあります。

手を清める際、つくばう(しゃがむ)ことから「つくばい」とも呼ばれます。

 

手水鉢には「吾唯足知(われただたるをしる)」の文字が。これは『あれこれと際限なく欲しがるのではなく、自分にとって既に十分であると思える心(の余裕)を持ちなさい』という仏教のおしえを表しています。深い・・・・・・

 

ちなみにこちらは「水戸黄門」でおなじみ、水戸光圀による寄進と言われています。

さすが黄門様、私達にあるべき心を教えてくれます。

 

 

 

 

本法寺(ほんぽうじ): 本阿弥光悦遺愛の手水鉢

 

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日蓮宗のお寺、本法寺の中庭にある手水鉢。

この庭は本阿弥光悦(安土桃山・江戸前期の芸術家)が作庭したと伝わり、国の名勝にも指定されています。

 

こちらの手水鉢は庭と同じく、光悦が愛した手水鉢として伝わります。

 

 

成就院:誰が袖手水鉢

 

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清水寺の塔頭、成就院にある庭園「月の庭」に置かれた手水鉢。

 

着物の袖のような形の石に水がためてあることから「誰が袖手水鉢(たがそでちょうずばち)」と呼ばれています。

 

色よりも香こそあはれと 思ほゆれ 誰が袖ふれし 宿の梅ぞも(古今和歌集より、よみ人しらず)

☝「誰が袖手水鉢」は古今和歌集の一句にちなんでいると言う、なんとも風流な逸話が残ります。

 

 

まとめ:手水鉢めぐりもオススメです

今回は京都検定対策として京都にある有名な手水鉢を紹介しました。

 

一見庭園にひっそりと置かれている手水鉢も、

じっくり見てみると珍しい形をしていたり、独自のエピソードを持っていたりします。

 

お寺や神社に足を運ぶ際は、手水鉢に着目して巡ってみてもおもしろいでしょう。

 

 

\手水鉢については、京都検定の対策本にも掲載されています/