こんにちは。chia(@mtrktnh)です。
今回は京都検定対策として、【浄土宗の主要なお寺】をまとめてみたいと思います。
浄土宗とは?
浄土宗は、日本における仏教の宗派の一つ。
平安末期に法然(ほうねん)が開きました。
京都検定公式テキストブックでは、浄土宗の教義を
阿弥陀仏を崇拝し、その本願を信じて念仏を唱えることによって西方浄土への往生を願う
としています。「南無阿弥陀仏・・・」と唱える宗派は、浄土宗ということですね。
京都にある浄土宗の寺院は「四ヵ本山」に数えられる4つ。
以下では試験に向けて覚えたいポイントを押さえつつ、それぞれの寺院を紹介して行きます。
浄土宗京都四ヵ本山
「浄土宗京都四ヵ本山」は、京都にある浄土宗を代表する寺院のこと。
以下で説明する
- 清浄華院
- 金戒光明寺
- 百万遍知恩寺(ひゃくまんべんちおんじ)
- 知恩院
が四ヵ本山に当たります。
①清浄華院(しょうじょうけいん)
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860年に建立。観光地としてはあまり知られていませんが、皇室と密接な関わりを持つ寺院です。
「泣不動(なきふどう)」の名で知られる絵巻、『泣不動縁起』を収蔵しています。
②金戒光明寺
左京区黒谷町にあることから「黒谷さん」の名で親しまれている大きな寺院。
法然が草庵を開いたことに始まる、浄土宗最初の寺院。「金戒」の時は御水厳天皇から賜ったと伝わります。
幕末には会津藩の本陣となり、京都守護職である松平容保(まつだいらかたもり)が滞在していました。
境内は紅葉の名所。JR東海のCM「そうだ 京都、行こう。」でも、2010年に取り上げられました。
京都検定とは関係ありませんが、金戒光明寺は境内のお墓に、長年の修行で髪の毛がくるくる(アフロ)になった姿を現す石仏、「五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゆいあみだぶつ)」があることでも有名。
ちんまりと佇むその姿は、どこか可愛らしくもあります。
☟松平容保(会津藩)が登場する大河ドラマは、2003年の「新選組!」や、2013年の「八重の桜」など。「新選組!」は京都守護職の視点から、そして「八重の桜」は会津藩の視点からとそれぞれ別の観点から学べるので興味深いです。
③百万遍知恩寺
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京都大学近くの寺院。知恩院とは別の寺院になりますのでご注意ください。
1331年、京都で疫病が蔓延した際に当時の住職であった空円が念仏を100万回(!)唱えて流行を鎮めたことから、後醍醐天皇によって「百万遍」の名前を賜りました。
毎月15日は境内で「百万遍さんの手作り市」と呼ばれるフリーマーケットが開催されており、地域の方で賑わっています。
④知恩院
東山区にある浄土宗の総本山。
入口に佇む巨大な三門が目を惹きます。こちらは現存する二階建ての二重門としては最大のもので、国宝に指定されています。ちなみに徳川秀忠によって建てられました。
数多くの美術品も収蔵していますが、中でも代表的なものは鎌倉時代に描かれた仏画「阿弥陀如来二十五菩薩来迎図」(国宝)。正式名称が長いため「早来迎」の名で呼ばれています。
寺院に古くから伝わる「知恩院の七ふしぎ」も有名。
- 静かに歩こうとするほど音が出る鶯張りの廊下
- 三門を建てる際、予算超過で自刃した造営奉行の夫婦の木造を納めた白木の棺
- 白狐がお守りとして置いて行ったと伝わる忘れ傘
- あまりの上手さに方丈の襖の絵から飛んで行ったとされる抜け雀
- どこからも目が合うとされる三方正面真向の猫(狩野信政筆)
- 真田十勇士の一人、三好清海入道が持っていたとされる大杓子
- どこからともなく瓜がたくさん実ったと伝わる瓜生石
まとめ。浄土宗の寺院は四ヵ本山から覚えてみよう
今回は浄土宗の主要な寺院を紹介しました。
京都には浄土宗の寺院が数多く存在しますが、まずは「四ヵ本山」に数えられる寺院から学んでみることをオススメします!
風光明媚な寺院ばかりでもありますので、機会があったらぜひ実際に足を運んでみてくださいね☺🌸
☟詳しい説明は京都検定公式テキストブックをどうぞ!