こんにちは。chia(@mtrktnh)です。
今回は京都検定対策として、【黄檗宗の主要なお寺】をまとめてみたいと思います。
黄檗宗とは?
「黄檗宗(おうばくしゅう)」について、聴き慣れない方もいらっしゃるかもしれません。
黄檗宗は元々臨済宗の一派でしたが、明治9年(1876年)に1つの宗派として独立しました。
元は中国・明の禅僧、隠元隆琦(いんげんりゅうき)を始祖とし、隠元の後を継いだ木庵性瑫(もくあんしょうとう)が黄檗宗のおしえを関東や東北にまで広めました。
臨済宗に属していたこともあり、黄檗宗は「禅宗」に分類され、座禅を重んじる点が臨済宗や曹洞宗と共通しています。
また、中国人が住職を務めた期間が長かったこともあり、他の宗派と比較して建築様式や文化に違いが見られるエキゾチックな宗派でもあります。
①萬福寺(まんぷくじ)
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宇治にある黄檗宗の大本山。境内の華やかな装飾が、異国情緒を醸し出しています。
隠元隆琦によって創建されたこちらの寺院。場所が宇治であるだけに煎茶文化の拠点とも言われており、境内には煎茶文化を創始した黄檗宗の僧、売茶翁を祀る「売茶堂」もあります。
都七福神めぐりの「布袋尊」にも数えられる寺院です。
②閑臥庵(かんがあん)
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「鎮宅さん」の名で知られる寺院。
後水尾天皇にゆかりのある寺で、境内には彼の植えたと伝わる桜があります。
閑臥庵では黄檗宗の精進料理である「普茶料理」をいただける点もポイント。
閑臥庵の京普茶料理は薬膳料理と相通じるものがあり、材料からしても非常に健康的でこれを食し続けていた黄檗の高僧は、おしなべて長生きだったといわれています。
(閑臥庵公式HPより抜粋)
実際に閑臥庵へ足を運ぶ機会があったら、ぜひいただいてみてはいかがでしょうか。
③海宝寺
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江戸時代、享保年間に建てられた伏見の寺院。
寺地は京都における伊達家の居館の跡であり、境内には伊達政宗が植えたと伝わる木斛(もっこく)の木が伝わります。
方丈(住職の住居)の庭には豊臣秀吉遺愛の手水鉢があり、
襖絵「群鶏図」(現在は京都国立博物館に収蔵)は伊藤若冲による最期の作と言われています。
④石峰寺
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伏見稲荷大社の近くにある寺院。
裏手には伊藤若冲が下絵を描き、彫刻を完成させるまでに10年を要したと伝わる「五百羅漢」が置かれています。
伊藤若冲は石峰寺前の自宅で生涯を閉じたことから、彼の墓は同寺に建てられています。
上述した海宝寺と併せて、伊藤若冲にゆかりのある寺院と言えるでしょう。
おわりに。
臨済宗や曹洞宗と同じく、「禅宗」に数えられる宗派、黄檗宗。
京都にある主要な寺院は今回ご紹介した4つです。
検定対策として、ぜひ全ての寺院を特徴と共に覚えてみてくださいね🌸
☟詳しい説明は京都検定公式テキストブックをどうぞ!