こんにちは。chia(@mtrktnh)です。
今回は京都検定対策として、【真言宗の主要なお寺】をまとめてみたいと思います。
真言宗とは?
そもそも真言宗とは何かと言うと、日本を代表する宗派の一つ。
インドで成立し、空海(弘法大師)が日本に広めました。
京都検定公式テキストブックでは、真言宗の教義を
仏教の神髄は歴史を超えた永久不変の実在であり、宇宙の森羅万象に適応して現れる大日如来によって説かれるもの
としています。
京の三弘法
弘法大師(空海)と最も関わりの深い3つの寺院を、「京の三弘法」と呼びます。
三弘法は以下の通り☟。
- 東寺
- 神光院
- 仁和寺
三弘法を巡る「京の三弘法めぐり」は江戸時代中期から始まったとされ、現在も正月の三日間に盛んに実施されています(正月に巡ると一年の無病息災が得られるとされているため)。
今回も真言宗でも特に重要な寺院として、こちらの3つの寺院からご紹介します。
①東寺
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真言宗の総本山。
嵯峨天皇の命で空海が開創した寺院です。
空海はこの地に私立の学校である「綜芸種智院(しゅげいしゅちいん)」も設立しました。
東寺はJRのCM「そうだ 京都、行こう。」にも何度か起用されています。
2011年2月に放映されたこちらでは東寺境内にある一本木、不二桜がフォーカスされています。
②神光院
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西賀茂にある寺院。空海が実際に修行をした地として知られています。
7月21日と土用丑の日にはきゅうりを用いて病気平癒を祈願する「きゅうり封じ」を実施。
この習わしは空海が中国から日本に持ち帰った祈祷と伝えられています。
③仁和寺
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宇多天皇が創建し、その後出家をした門跡寺院(皇族出身の僧侶が住職を務めた寺院のこと)。
御室御所(おむろごしょ)とも呼ばれ、高い格式を誇っています。
桜の名所としても良く知られている仁和寺。
川端康成の著書「古都」にも、仁和寺が登場します。
御室の桜も一目見たら、春の義理が済んだようなものや
「春の義理」を「仁和寺の満開の桜」に例える。とても風流です。
徒然草(52段)にも、仁和寺の法師が石清水八幡宮へ行き、勘違いをして結局本殿までたどり着かずに帰って来てしまうエピソードが掲載されています。
そのほか真言宗を代表するお寺
泉涌寺
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泉涌寺(せんにゅうじ)は日本唯一の御香華院(皇族の菩提寺)。皇族との関わりが非常に深い寺院になります。
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泉涌寺の別院、雲龍院にある「悟りの窓」も有名なスポット。
窓の前に立てば、何か新たに感じることがあるかもしれません。
智積院
徳川家康によって建立された寺院。京都国立博物館、三十三間堂のすぐ近くに位置しています。
幕末には土佐藩の屯所としても使用されていました。
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庭園は千利休が好んだとされており、長谷川等伯が描いたとされる「桜楓図」(国宝)も収蔵されています。
六波羅蜜寺
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朱色の本堂が目を惹く六波羅蜜寺。清水寺へ向かう五条通の途中、住宅街の中にある寺院です。
開基は空也。口から6体の阿弥陀仏を吐き出している、非常に印象的な彫像で有名な平安時代の僧です(こちらの彫像「木造空也上人立像」は六波羅蜜寺収蔵)。
六波羅蜜寺のしきたりで有名なのが正月三が日に行われる「皇服茶」の行事。
小梅と結び昆布を煎茶に入れた「皇服茶」をいただく行事で、村上天皇も服したと言われています。
京都検定対策には12月の「空也踊躍念仏」もセットで覚えてしまいましょう。
こちらは念仏踊りを奉納する行事で、昔人目を忍んで実施していたことから「かくれ念仏」とも言われています。
大覚寺
もとは嵯峨天皇の離宮であったところを寺院に改めたもの。嵐山にある大きな寺院です。
境内では大沢池(おおさわのいけ)が月の名所として非常に有名です。
また、境内を流れる名古曽滝(なこそのたき)は百人一首にも選ばれた藤原公任の和歌
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ
のモチーフにもなりました。
毎年9月には「観月の夕べ」が開催されており、大沢池を実際に舟でめぐってお月見を楽しむことができます。雅・・・なんて雅なんだ…。
醍醐寺
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醍醐寺(だいごじ)と言えば「桜」と返って来るほどの桜の名所。
豊臣秀吉が花見をした場所としても伝わります。
境内の五重塔は京都県内で最古の木造建築物とされています。
前述したように豊臣秀吉と関わりのあった寺院で、境内にある塔頭(たっちゅう)の三宝院の庭園は秀吉が自ら設計した名園と言われており、
織田信長⇒豊臣秀吉と渡った「天下の名石」と呼ばれる藤戸石も置かれています。
まとめ。主要な寺院から覚えて行こう
今回は真言宗の主要な寺院を紹介しました。
京都県内には沢山の真言宗の寺院がありますが、今回ご紹介した場所は京都検定の対策には欠かせない寺院ばかりですので、真言宗を学ぶ足掛かりとして参考にしていただければ幸いです。
☟詳しい説明は京都検定公式テキストブックをどうぞ!