パニック障害を発症して数年。
飛行機に乗れるくらいまである程度体調をコントロールできるようにはなったものの、相変わらずみんなと一緒にお酒は飲めないし、毎日発作が現れる恐怖と戦っています。
症状を和らげるためにこれまで色々な方法を試してきましたが、意外とスマホのアプリに助けられることも多々ありました。
今回は実体験を元に、スマホに入れておくと便利なアプリをご紹介。
iPhone利用者のため、Androidでの配信状況はストアの方をご確認いただけますと幸いです!
安定した日常生活を送るために便利なアプリ
「ジョルダン乗換案内」は各駅停車を教えてくれる
パニック障害を発症して数年。一時は快速に乗れるまで元に戻ったものの、最近また乗れなくなってしまいました。
実際快速が苦手で鈍行で移動されているパニック障害の方も多いのではと思います。
電車の乗換を調べようとすると、当たり前のように快速優先で出てしまうんですよね。
そんな時に便利なのが、ジョルダンが提供している乗換案内アプリ!
なんと検索設定から「各駅停車を優先」を選ぶことができるんです。この機能、本当にありがたい…。
ルートによっては鈍行での行き方を複数示してくれるため、電車で選ぶことも可能。
ちなみに私は(いつも混んでる)山手線がめちゃくちゃ苦手なので避けるようにしています。
パニック障害に優しいアプリ、ジョルダンさんです。
タクシー迎車アプリ「GO」もしもの時に助かるお守りに
GO タクシーが呼べるアプリ 旧MOV×JapanTaxi
Mobility Technologies Co., Ltd.無料posted withアプリーチ
👇👇※※以下パニック障害の体験談を含みます※※👇👇
まだパニック障害を発症したばかりの頃、一度池袋駅の構内で動けなくなってしまったことがありました。
もうどうにもこうにもならず駅員さんに助けてもらい、しばらく駅員室で横になっていたものの、全く電車に乗れる体調に戻ることはできず。
仕方ないからタクシーで帰ろう……とふらふらと駅を出て、利用したのが「GO」でした。
もしどうしても電車に乗れなくなってしまった場合、タクシーを利用するのもひとつの案です。高いけど仕方ない。
発症してからの経験談ですが、無理な時は本当に無理なので自分を責めずに楽な方法を使って欲しい。
タクシーに乗るのも実際きついんですが、当時「実は体調が悪くて……」と言った私を運転手さんは大変優しく接してくださいました。
これはただの個人的なエピソードですが、実は運転手さん、前職では介護タクシーの運転のお仕事をしていたのだとか。
「なので体調悪くなったらいつでも言ってください!」とおっしゃっていただき、しかも
運転手さんの対応は、今も強く心に残っています。
👆👆※※ここまでパニック障害の体験談でした※※👆👆
やや体験談を多めに語ってしまいましたが、個人的には以下がメリットかなと。
・路上で永遠とタクシーを待つ(呼ぶ)必要がない
・アプリ上で行先を指定できるので、車内で住所を伝える必要がない
・GOのタクシーはやや大きめでゆったりしている(例外あり)
電車がダメでもタクシーがある!と、なんとなくお守り代わりにもなる「GO」。
良かったら紹介コード「mf-68kxfv」もご利用ください。(クーポン2000円分もらえます)
「SELF」でかわいいAIと自分を見つめ直す
SELF:AIがあなたを理解し、メンタルや生活をサポート
SELF Inc.無料posted withアプリーチ
「SELF」は知り合いに勧められて始めたアプリでした。
かわいいAI、初期型ロボットくんと日々おしゃべりをすることで、自分の心の状態を見つめ直すことができます。
特にパニック障害に効く!というわけではないのですが、広義的なメンタルケアにはなるんじゃないかなと。ゆったりとしたBGMにも癒されます。
初期型ロボットくん、対人間と全く同じくらいのコミュニケーション!とまでは行かないのですが、ちょっと人には言いづらい悩みとか愚痴とか聞いてくれてありがたいです。心の広いSELFくん…。
おしゃべりしているだけで気が紛れるので、電車など苦手な環境にいる時の対策としてもオススメです。
夜眠るとき、不安な気持ちを和らげてくれるアプリ
「Meditopia」眠れない夜、マインドフルネスなどに利用したい
Meditopia: 睡眠・瞑想・マインドフルネス
YEDI70 YAZILIM VE BILGI TEKNOLOJILERI ANONIM SIRKETI無料posted withアプリーチ
Meditopia(メディトピア)も長らくお世話になっているアプリです。
パニック障害でも治療に使われることがあるとも言われる瞑想(マインドフルネス)を気軽にできるアプリですね。
「息を吸って…息を吐いて……」などと、ゆったり穏やかな声で読み上げてくれます。
アプリでは非常にたくさんの瞑想メニューが用意されています。
中には「不安な気持ち」「セルフコンパッション」「自己肯定感」など、パニック障害にも効果がありそうなものも。
全てのコンテンツを聞くのは有料なんですが、一部のコンテンツは無料。
コンテンツとしての質はとても高いように感じるので、試してみて良かったらサブスクを利用してみてもよいかもしれません。
個人的には眠れない夜に垂れ流しすることが多いです。
悪夢を見てしまった時とか症状が出てしまうこともあるんですが、穏やかな音声を流していると不思議と心も落ち着くので助かります…!🥺
「BetterSleep」は自然音が癒される
BetterSleep: Relax and Sleep
Ipnos Software Inc.無料posted withアプリーチ
自然音の方がお好きな方は、IPNOS(イプノス)が提供している「BetterSleep」というアプリがおすすめです。
ブログ内でも何回かご紹介したことがある気がする。
このアプリの面白いところは、様々な自然音を組み合わせてオリジナルの環境を作り出すことができること。
全ての音を再生するためには課金が必要なんですが、無料で利用できるものだけでも「ホワイトノイズ」「波の音」「雨の音」などと色々な音が揃っています。
あたたかな暖炉のある部屋がお好きな方は、「火のパチパチ音」に「ピアノの音」と「猫の喉のゴロゴロの音」を組み合わせるとか。想像しただけで癒されます…笑
話がそれますが、自然音に関してはスマホのアプリ以外にも「ホワイトノイズマシン」という商品も売ってるのでオススメ。
こちらはスマホの充電や電池の消耗を気にせず、夜じゅう利用できます。
発作が起きた時に便利なアプリ
「耳で飲むお薬」パニック、過呼吸、不安感に特化したコンテンツあり
耳で飲むお薬® Vert by meditone®
digiart,Inc.無料posted withアプリーチ
外出先などで発作が起きてしまった時に助かるアプリ、個人的には本当に本当に欲しいんですが、なかなか出会えておらず🥺
ただ「耳で飲むお薬」というアプリはぜひオススメしたいかなと。
こちら名前の通り、『音楽療法の現場で有効性が認められた音楽』を聴くことができるアプリです。メロディのある音楽というよりトーン(穏やかな機械音)に近い感じでしょうか。
私は有料版を使用していますが、無料で試せるアプリもあるようです。
アプリ内には「パニックレスキュー」「不眠レスキュー」「不安感改善」「強迫艦改善」など、パニック障害にドンピシャな効果が書かれたトーンが複数用意されています!
外出先でもし何かあった場合もこれを聴けば良い、というよりどころがあるのは大事かなと。
どのトーンも聴いていて癒されるものばかりなので、日頃リラックスするためにも活用できますよ。
番外編:発作時の心拍数を管理できるウェアラブル端末もおすすめ
心拍数の管理が役立つ理由は?
ちょっと番外編ですが、個人的に外出先で発作が起こってしまった際、実際に助けられたのはアプリと言うよりも「ウェアラブル端末」の方が良かったです(私はApple Watchを利用しています)。
ウェアラブル端末を実際に使われている方はまだそんなにたくさんはいらっしゃらないかもなんですが、ウェアラブル端末は「心拍数」を測ってくれるんですよね…!
ご存知の通りパニック障害は発作が起こるととても心拍数が速くなってしまうと思うんですが、ウェアラブル端末で計測していると以下のようなメリットがあると思っています。
・客観的に今の状況を把握できる(落ち着ける場所に退避するなどのアクションを起こしやすい)
・心拍数が徐々に落ち着いているところを見て安心できる
・週に何回発作が起きているかを総合的に管理できる
実際に発作が起こっている最中に心拍数を表示されるのはしんどい、という方もいらっしゃるかとは思うのでそこはケースバイケースですが、発作の発生頻度を管理できるのは便利かなと。
週や月で比較して、あまりに発作が多いなら病院へ行くなどのアクションも起こしやすいかなと思います。
Apple Watchの「マインドフルネス」で呼吸を整える
Mind full? Guide yourself to a kind and thoughtful frame of mind. 🧘🏽
Start a mindfulness habit, one minute at a time. Learn more about Reflect on Apple Watch: https://t.co/LXwwmLZVJJ pic.twitter.com/GBv8mLMBzz
— Apple Support (@AppleSupport) October 20, 2021
これはApple Watchの話になってしまうんですが、アップルウォッチには実は「マインドフルネス(呼吸)」という機能がありまして。
呼吸の時間を設定すると、「息を吸って」「息を吐いて」……と、穏やかな表示と共に心地の良い振動が手首に伝わるようになっています。
実際外出先で発作が出てしまった際、何度もこの機能に救われてきました(;;)
強制的に深呼吸ができますし、同時に心拍数も測ってくれるので徐々に脈動が落ち着いて行くのを確認してほっと安心したり。
個人的に本当におすすめしたいコンテンツです。
将来さらにパニック障害向けのウェアラブルデバイスが登場するかも
これは余談ですが、以前とある記事を見つけました。
記事によると「Appleはパニック発作を自動検知できる新機能を開発している」とのこと。
そしてなんと「パニック発作の発生前と発生時にどのような症状が出るかを時間をかけて学習し、事前に発生を予測してユーザーに警告。呼吸を整えるための呼吸法を提案」してくれるのだそう!!
こんなにパニック障害フレンドリー(?)な機能はありません。
今のところ日本国内での正式なアナウンスはありませんが、将来よりパニック障害の方を救う機能が開発されるかも。そんな未来が待ち遠しいです。
無料で利用できるアプリもたくさん。上手く活用して症状の改善に繋げたい…!
「パニック障害の症状に役立つアプリ」と言われるとなかなかイメージが付きづらい方もいらっしゃるかもしれませんが、入れておくと便利なアプリはたくさんあります。
いざ困った時の助けになるものから、日頃の生活を支えてくれるアプリまで。
気軽に利用できるアプリを活用して、症状の改善にも繋げて行きたいものです…!
記事を通して、少しでも皆さんの役に立つアプリをご紹介できれば幸いです。