パニック障害の方が少しでも快適に飛行機に乗るためのアイデア

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おでかけ、旅行

パニック障害の方にとって、飛行機に乗ることはなかなかハードルが高いことだと思います。

パニック障害を発症してから約3年、私もようやく一人で飛行機に乗ることができるようになりましたが、症状に悩まされていた時は飛行機に乗るなんて絶対無理だと思っていました。

今回は旅好き&パニック障害当人だからこそご紹介できる、パニック障害の方が少しでも快適に飛行機に乗るためのアイデアをまとめてみました。

 

不安を助長してしまいそうな部分につきましては具体的に書かないように努めていますが、ぜひご無理のない範囲でお読みいただけますと幸いです。

 

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電車は乗れても、飛行機に乗る勇気が出ない方もいるのでは

飛行機に乗ることのハードルの高さは学術的論文にも記載されている

この記事を読んでくださっている方の中には少々の不安はあれど日常生活は問題なく送ることができ、電車も乗れるけど、飛行機はムリ!といった方もいらっしゃるかもしれません。

 

突然少し難しい話をしてしまいますが、パニック障害の方のうち、飛行機に対して強い不安を抱く方は非常に多いようでして…(私もそのひとりでした)。

 

2016年に厚生労働省の支援を受けて発表された学術論文「パニック障害(パニック症)の認知行動療法マニュアル」にも、不安を点数化した例として飛行機はトップの「100」に位置づけられています。

※もちろん不安の度合いは人によって異なるかと思いますが、その他の例として「新幹線」は「90」に位置づけられていました。

 

元々パニック障害関係なく飛行機が苦手な方もいらっしゃると思いますし、皆さんが不安に感じられる理由も分かります…とても……。

 

筆者も飛行機に乗れるようになるまで一年半かかりました

私個人の話をさせていただくと、パニック障害を発症してからまた飛行機に乗れるようになるまで、一年半程度かかりました。

(ただそれまでに電車に乗れるようになる⇒新幹線に乗れる、といったハードルを越えてやっと乗れた次第だったため、上述の通り飛行機はまさにラスボス的存在でした)

 

パニック障害になる前は海外に一人旅をしようと考えていたくらい旅好きだったので、本当に飛行機に乗れない間は辛かったです……。

最初は症状のことを理解してもらえる人に一緒に着いて来てもらって、なんとか感覚を取り戻して……

現在、なんとかコンディションを整えてひとりで乗れるようになりつつあります。

(それでもたまに思い切り体調を崩して周囲に迷惑をかけてしまうこともあり、本当にトライアンドエラー(?)の繰り返しです)

 

パニック障害の方が少しでも快適に飛行機に乗るためのアイデア(予約~空港編)

少しでも安心できる席を予約する

これは私も飛行機を予約する時絶対にやっていることですが、自分が少しでも安心できる座席を取っておくのはマストだと思います!

 

「安心できる席」というのは人によって異なるかと思いますが、以下でいくつか参考になりそうな要素をまとめてみました。

 

・トイレに近い席
・通路側の席(トイレに行きやすい)
・後ろを気にせず思い切り座席を倒せる席(要するに一番後ろ)
・隣の人がいない席

👆こちらはあくまで私基準です。人によっては壁際に寄りかかれた方が落ち着くとか、窓の外を見れた方がいいなどあるかもしれませんので、あくまで参考程度にしていただければ。

 

LCCだと座席指定にオプション料金がかかってしまうこともありますが、そこは安心料だと思いたいところです…!

 

可能であれば普通席より上のランクの席を予約する

これもひとつの案ですね。

私は国内線でよくJALを利用しますが、普通席からワンランク上の「クラスJ」という座席にするだけでだいぶ気持ちに余裕が出ます。

 

普通席でも隣に人がいなければ割と気を遣わずに過ごせるんですが、クラスJだと座席の幅が広く、フットレストも使えるので非常に快適です。

 

座席のランクを上げるのはやや敷居が高そうに見えるかもしれませんが、フライトによっては+5000円くらいでランクアップできることも。

(その上のファーストクラスになるとさらに値段が上がってしまいますが…)

 

こちらも安心材料のひとつとして検討しても良いかと思います。

 

空港ラウンジや個室ブースを利用する

こちらは空港での過ごし方のアイデアですね。

飛行機に乗る以前に、空港で搭乗を待っている間も不安に思われる方がいらっしゃるかもしれません(私がそうでした)。

 

できるだけ静かな環境や、心を落ち着けられる場所で過ごしたいという方は、空港のラウンジや個室のブースを利用するのもおすすめです。

空港にも駅にあるようなボックス型の個室(有料ではありますが)が割と設置されていますが、狭い場所が苦手な方には少し向かないかも…?

 

ラウンジの方は個室とまでは行きませんが、静かな環境で飲み物をいただけたりするので重宝します。

航空会社ラウンジに限らず、空港でラウンジを利用できるカード(楽天カード三井住友カードなど)を持っておくともしもの時の助けになるのでぜひ。

 

最近は「カームダウン・クールダウンスペース」の設置も進んでいる

こちらは認知度としてはまだまだこれからかもしれませんが、「カームダウン・クールダウンスペース」という場所が空港内で設置が進んでいます。

 

発達障害、知的障害、精神障害などの障害をお持ちの方が、外部の音や視線を遮断し気持ちを落ち着かせて、パニックを防ぐためのスペースです。

出典:https://www.centrair.jp/service/quietroom.html

 

セントレア(中部国際空港)や羽田空港、関西国際空港などでは既に設置が済んでいるようです。

特に申請など必要なく利用できるようですので、事前にスペースが置かれている場所をチェックしておくのも良いかもしれません。

 

出発前、不安であれば事前にCAさんに伝えておく

 

別記事には書いたのですが、私も一度搭乗前に思い切り症状が出てしまったことがありまして、息も絶え絶えに飛行機に乗ったことがありました。

 

▼当時の記事はこちら

【波乱の1月編】2023年・JGC修行レポ(沖縄フライト)

不安症状もかなり現れてしまっていたので、離陸前にCAさんに『少し体調が悪い旨』、そして『もしかしたら(パニックの症状が現れて)ご迷惑をお掛けしてしまうかもしれない旨』を伝えました。

 

するとCAさんはとても心配してくださり、すぐ他のCAさんに共有してくださったり「お水が必要でしたらいつでも言ってください!!」と声をかけてくださりと、本当に心強かったです。(おかげで症状も収まり、無事に帰宅することができました…)

 

飛行機に乗ることにまだ高いハードルを感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、飛行機って実は(快適さで言えば)普段使っている電車よりも安心なのではないか…?と思うことがあります。

 

トイレも行こうと思えばすぐ近くにありますし、前述のように不安なことがあればCAさんが力になってくださいます。

 

フライト中、持っておくと安心なアイテム

飲み物(特にノンカフェインのもの)

私の場合飲み物はどんな時も必須なので機内にも持ち込むようにしています(国内線は水筒や500mlのペットボトルの持ち込みは許可されています)。

 

薬を飲むためのお水などCAさんにお伝えすればいただけることもあるかと思いますが、事前に用意しておくと安心ですね。

 

寒い季節などは温かい飲み物をもっておくとほっと落ち着くと思います。

 

のど飴など、口に含むことができるもの

乗り物に乗る際、のど飴などが不安を軽減する、といった話もよく聞きますね。

私ものど飴に加えて最近は甘い干し梅を持ち込んだりしています。

 

国内線は基本的に機内食が出ないため、(自分がそうなんですが…)お腹が空くことで不安になる方はお菓子やおにぎりなどを持ち込んでおくのも良いと思います!

 

フライト中、気を逸らすことができるもの

フライト中に手持ち無沙汰になってしまい、つい色々と考えてしまったことから不安になってしまい…なんてことを避けるため、空白(何もしない時間)が苦手な方は暇つぶしになるものを持ち込んでおくと良いと思います。

 

👇あくまで一例です

・スマホに映画やドラマをダウンロードしておく(機内サービスがある場合はそちらを利用してもいいと思います)

・本やマンガを読む

・ヒーリングミュージックを聴く

・スマホをいじる(Wifiが利用できる航空会社もあります)

・ゲームをする

・(眠れそうな方は)ひたすら寝る

 

少々お恥ずかしい話、私なんかはNintendo Switchのゲームに本当に助けられています。

そこまで重くないですし、遊んでいるだけで一気に時間が過ぎるので……。

 

ただ映像などで酔ってしまうのが心配な方もいらっしゃると思うので、

そのあたりはご自身の体調と相談しつつ、自分に合った過ごし方を見つけていただければ幸いです。

機内でお守りになるもの

他の乗り物と同じく、不安を和らげるためにお守りになるもの(癒しになるもの)を持っていくのもオススメ。

個人的な話ながら、私はJALのしろたんとTCAT(東京・日本橋にある東京シティエアターミナル)のマスコットキャラ・またたびくんがお守りです…笑

 

そのほかスマホの待ち受けを好きなものの写真にしたりしても、不安な時に眺めると心が落ち着きそうですよね。

常備薬、酔い止め、サプリ

こちらも必需品。常備薬なんかはどんなシチュエーションでも必要なものかと思いますが、機内は他の乗り物に比べると揺れる傾向にあるので、酔い止めも持っておくと安心かなと思います。

私はいつもトラベルミンのチュロップをポーチに忍ばせています。

ドロップタイプなので、飴代わりにもなって便利かなと。

別記事には書いたのですが、DHCから販売されている「リラックスの素」も個人的には大変助かっています。テアニンの力は偉大…。薬に頼らずとも不安やざわざわした心を落ち着けることができるのでありがたいです。

※効果については個人差がありますので参考程度に留めていただけますと幸いです。

 

▼参考記事
【波乱の1月編】2023年・JGC修行レポ(沖縄フライト)

 

快適なフライトの一助となりますように

自身の体験を踏まえ、今回は長々とパニック障害の方が少しでも快適に飛行機に乗るためのアイデアを書かせていただきました。

 

不安な方からすると飛行機に乗ることって、本当にハードルが高いことだと思います…。

けれど(前述したように)空港には心を落ち着けることのできるスペースがあったり、機内もすぐ近くにトイレがあったり、CAさんが力になってくださったりすることを心に留めていただけたらいいな…!と個人的には感じるところです。

 

何より旅行に行きたい、実家に帰りたい、推しに会いたい(?)、そう言った前向きな気持ちがきっと背中を押してくれるんじゃないかなと…!

 

本記事が少しでも安心して飛行機に乗るための一助となれば幸いです。

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