今住んでいる!という方も、家族旅行で訪れたことがある方も、修学旅行の行先だった、という方もいるかもしれません。
沖縄には「沖縄音楽」と呼ばれる、沖縄がまだ琉球王国だった頃から受け継がれて来た
文化が存在します。
沖縄音楽特有の、独特の音階を使用したメロディーを耳にしたことのある方も多いと思います。
吹奏楽の作品の中には、沖縄をモチーフにした楽曲が数多く存在します。
今回は中の人が中学生の頃から色んな作品を聴いて聴いて聴きまくった結果、
特にオススメしたい作品を6曲!ご紹介します。
聴くだけで南国にいるような素敵な気分になれること間違いなし!
じんじん(沖縄わらべうた より)(福島弘和 作曲)
沖縄をテーマにした吹奏楽曲の中で最もポピュラーであると言っても過言ではない作品です。現在も多くの学校がコンクールなどで使用しています。
タイトルにある「じんじん」とは沖縄で歌い継がれるわらべうたの一つ。
じんじんとは琉球方言で「蛍」を指すそうです。
楽曲に使用されているわらべうたは以下の通り。
- じんじん
- べーべーぬ草刈いが(べーべーとは山羊の意)
- スリー玉虫
- いちくさんかく
- わーっくワわーっくワ
5曲もわらべうたが使われていたとは!これを1つの曲として華やかにまとめてしまう
福島さん・・・・・・凄いです・・・・・・
てぃーだ(酒井格 作曲)
てぃーだ、は沖縄の方言で「太陽」を指します。沖縄の眩しく照り付ける太陽を表すにふさわしい、前向きなメロディーラインが特徴です。
酒井格さん、と聞いてピンと来た方も多いかもしれません。日本の美しい風景や伝統を多く楽曲にされている方で、代表曲には「たなばた」や「大仏と鹿」などがあります。
酒井氏はこの曲について、自身のHPにおいて以下のコメントを残しています。
陸上自衛隊第一混成団音楽隊委嘱作品。委嘱にあたって大学時代の後輩でもある柴田隊長に、沖縄に招いて頂き、音楽隊の皆さんと共に過ごす事が出来ました。短い滞在でしたが、本島南部の戦跡も訪れる事が出来ました。海軍司令壕、ひめゆりの塔を訪ねて、なぜこのような悲しい出来事が起きなければならなかったのか、大変胸が痛みました。しかしそのような歴史に向き合ってこそ、今の平和な世の中を、より大切に出来るのではと思いました。これからもずっと、美しい海に囲まれた沖縄の地で、みんながお互いを思いやり、ともに太陽の恵みを受けられる事を願い、この作品を「てぃーだ」と名付けました。いくつか聞き覚えのある沖縄の旋律を(あえて、正確に引用せず、私の聞き覚えのある断片を)素材とし、中間部ではテナーサクソフォンの甘い音色でロマンチックな夜空を、そして最後では沖縄の熱狂的な舞曲をイメージしています。2009年2月1日、沖縄コンベンションセンターにて開催された、陸上自衛隊第一混成団音楽隊第27回定期演奏会で、柴田昌宜隊長の指揮により初演されました。(2010.4.2)
沖縄の過去に向き合い、これからの沖縄の幸せへの想いを込めた曲だったんですね。
うちなーポップ・コレクション(宮川成治 編曲)
こちらは沖縄のポップソングを集めた楽曲になっています。使用されている曲は以下の通り。
一曲くらいは知っている曲がありそうですね。沖縄の美しい風景が目に浮かびます。
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ニライカナイの海から(真島俊夫 作曲)
キラキラとした出だしが印象的な曲です。ちょっとジブリっぽくもあります。
ニライカナイ、とは沖縄で古くから伝えられている伝説のこと。海の遥か彼方にある理想郷のことで、そこには神様が住んでいると言われています。
神様は年の初めに沖縄の地へやって来て豊穣をもたらし、年末になるとまたニライカナイの地へ帰って行く、とのこと。
沖縄の地に生きる人々の魂もニライカナイの地から来て、死後はまたニライカナイの海へ帰って行く、とも言われています。
そんな美しい沖縄の海を表した作品です。
道祖神の詩(福島弘和 作曲)
2000年度吹奏楽コンクールの課題曲です。他の作品と比べ、尺は短め。
道祖神は路傍の神として日本全国で信仰が見られる神ですが、
こちらの曲は沖縄の音階を使用しており、沖縄音楽を彷彿とさせる作品になっています。明るい曲調は道祖神の”をどり”を表しているとのこと。確かに踊りたくなるようなテンポが楽しい作品です。
ハイサイおじさん(金山徹 編曲)
最後はこの曲!沖縄県のミュージシャン、喜納昌吉の代表曲です。
沖縄ならではの宴会「カチャーシー」の代表曲にもなっています。
夏の高校野球甲子園では、沖縄代表の高校が甲子園の地で高らかに演奏している姿が印象的です。
オリオンビールが飲みたくなるぞ~!!!
いかがでしたか?少しでも沖縄の楽しい雰囲気を感じていただけたら嬉しいです!
それでは「またやーたい」!